富士市役所のホームページがリニューアルされた! でもちょっと待ってくれ!
富士市役所のホームページがリニューアルされました。
http://www.city.fuji.shizuoka.jp/
そこでWEBマーケティングの仕事をしているものとして、良い点悪い点を挙げてみたいと思います。
リニューアルをするという話は小耳にはさんでいて、非常に楽しみにしていたのですが、パッと見た程度ですが、評価できる点は1点しかありませんでした。非常に残念です。
不可解すぎる!TOPページをなぜこのタイプに!?
正直驚きました。市役所のTOPページにアクセスすると、「くらしと市政」と「富士じかん」というボタンが出てきます。「くらしと市政」は従来通りのホームページへ。「富士じかん」は富士市の魅力を伝えるページへと言うことみたいです。
でも、この方法私なら絶対にやりません。色々言いたいことはありますが、長くなるので一言でいうと、「分かりにくいです」。またTOPに使用している画像。この画像にどれほどの魅力があるのでしょうか?この町に住んでみたいと思えるような画像でしょうか?
最大の間違いは「くらしと市政」と「富士じかん」の2つの異なるコンテンツの入り口を1つにしてしまったのが最大の間違いです。通常、2つの異なるコンテンツを作る際にはドメインを新たに取得します。
混在している
別々のコンテンツとして作られているはずの「くらしと市政」と「富士じかん」ですが、「富士じかん」のサイト内を移動していると、またまた不可解な現象に出くわします。
まず「富士じかん」トップです。
http://www.city.fuji.shizuoka.jp/fujijikan/index.html
グローバルメニュー(上のメニュー)の「育てる」を押します。
http://www.city.fuji.shizuoka.jp/fujijikan/bringup/index.html
「子育て」を押します。
http://www.city.fuji.shizuoka.jp/fujijikan/bringup/kb719c00000000dj.html
「妊娠・出産」を押します。
http://www.city.fuji.shizuoka.jp/lifestage/shussan.html
!!!
「くらしと市政」のページへジャンプしました。つまり別サイトにジャンプをしたのです。
まだ、「富士じかん」のサイトが制作途中でこうなっているのか、それともこれで完成なのか?もし完成だとしたらあまりにもお粗末すぎる。
つまり、ユーザーは情報を得るために、違うサイトを行ったり来たりしなければいけない状態になるわけです。
評価できる点
評価できる点は1点のみ。スマホ対応にしたという点です。ただし、このスマホ対応もあまりお勧めできない方法を取っていると私は思います。
パソコンで市役所のページにアクセスすると
http://www.city.fuji.shizuoka.jp/index.html
スマホで市役所にページにアクセスすると
http://www.city.fuji.shizuoka.jp/sp/index.html
それぞれ専用のページが用意されています。つまりパソコン用とスマホ用として、同じ内容のページが用意されていなければいけないことになります。
しかし、同じ内容のページをアップすることは基本的にはNGです。グーグルから「重複コンテンツ」として扱われることになります。そのため、「オリジナルのコンテンツはこっちだよ」といった指定をします。
方法としては「カノニカル設定」もしくは「.htaccess」と言った方法がメジャーです。確認してみたところ、カノニカル設定はしていませんでした。となると「.htaccess」で設定している可能性はあるのですが、もし、この設定をしていなかったとしたら、ペナルティの対象となってもおかしくはありません。
もう問題だらけで何も言えない・・・
正直、WEBマーケティングの分野から考えると問題だらけです。ここに書いたら文章が恐ろしいほど長くなるほど問題点が多すぎます。おそらく、マーケティングは意識しないで作られたのではないかと思います。何かの意図を持ってこういった作りにしたのだとは思うのですが、その意図を知りたいくらいです。
富士市はもっと情報発信をしていく必要があります。しかし、これがその方法の1つだとしたら大きく間違った方向に進んでいるとしか思えません・・・。