必要な時に使えないサービスは必要ない

本日の台風、凄かったですね。

静岡県内でも各地で災害が発生しました。広報で色々言ってはいるのですが、雨や風が強くて全然聞こえないといった方も多かったのではないでしょうか?

また、学生の子どもを持つ親は、「今日は学校はどうなるのだろうか?」と心配されたことでしょう。通常「警報」が発令された場合、大抵の学校が「休校」の処置を取ると思います。

そこで今回、富士市内の多くの小学校や中学校が導入している「まちcomi」についてお話したいと思います。

災害時に情報を得られるはずが・・・

このサービスは今回のような災害時には非常に強い威力を発揮します。保護者に一斉メール配信ができたり、緊急の用件も配信することができます。今回のような台風の時には「今日は学校があるのかどうなのか?」と言った連絡も一括で行うことができるのです。

ただ、今回問題が発生しました

サイトにアクセスしようとしてもアクセスができないのです。これは同じ時間帯に多くの人がアクセスをしたため、サーバーがダウンしたと考えられます。つまり情報を得ることができないのです


サイトの通常運営している状態であれば、アクセスが集中することがないため、サーバーダウンをすることは通常ありませんが、こういった災害の時に特に必要となるサービスであるため、サーバーダウンはもってのほかです。これはサーバーを増強してあれば解決できる問題なのです。

https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.co.machicomi&hl=ja

例えば今回のような台風の時、当然アクセスが集中します。なので、登録者が一斉にアクセスしても耐えられるくらいにしておく必要があります。これは予期できることなのです。


そして私が言いたいのは、このサービスが悪いというわけではありません。このサービス自体は非常に良いものだと思います。ただ、どんなに内容の良いサービスでも使えなければ意味がない、もしくはそれに頼っている人がいるので、マイナスでしかないのです。

サーバーが弱いというのは確かにこのサービスのミスなのですが、それよりも問題は、「なぜこのサービスを使用しているのか?」です。


市町村、都道府県単位で導入すべき

今回のようにアクセスが集中することは滅多にないことでしょう。ただ、こういったツールは滅多にないときにこそ必要になるものです。そのため、1つの会社のサービスに委ねてしまうのは大変危険だと思います。

ではどうしたらよいのか?

このサービス自体は優秀だと思います。なので、これを市町村、都道府県単位で導入すれば良いと思います。例えば富士市として富士市専用のサーバーにこのサービスを導入します。すると今回のように大量のアクセスが一ヶ所に集まるわけではなく、ほぼ富士市民のみのアクセスが集まるので、ダウンを起こすことはありません。(市外から富士市に住んでいる人を心配してのアクセスがあるのを多少考慮する。)

勿論サーバーの強度もピンキリなのですが、富士市民が一斉アクセスしても耐えられるほどのサーバーを用意しておけばよいのです。

多少費用がかかったとしても、こういったサービスを富士市に設置するのに文句を言う人はいないでしょう。


サービスに登録してあるから

こういった災害時のサービスに登録してあると、次のような考えになってしまうことがあります。

「危険だったら通知があるよね。」

このように考える人が増えてしまうと、今回のようにサーバーがダウンしてしまった時、災害から逃れられなくなってしまう可能性があります。なので、1つに依存してしまってはいけないでしょう。テレビやラジオを見たり聞いたりして、自分で判断することは勿論のこと、今回の「まちcomi」や富士市の「メールサービス登録」に登録しておくと良いでしょう。

※ちなみに「富士市 災害 メール」と調べたら検索結果1位に「富士市 | 火災・防犯・同報無線情報」と表示されました。アクセスしてみると「404 Not Found」・・・。絶対直した方が良いです。


「滅多にない。でも万が一の時に使えなければ意味がない」

ということで、依存型のメリットもあるとは思うのですが、大事な時に使えなくなるようなサービスを公共団体が使っているのは重大な問題だと思います。富士市内の小中学校の連絡は、富士市がSEを数人集めて専門チームを組んで管理すべきでしょう。



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